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2026/06/22 06:40

ALTSTONEの「凛(RIN)」は、水をかけるだけで使える不吸水・硬口のセラミック砥石です。面が崩れにくく、緻密でシャープな刃付けや美しい鏡面に向きます。荒砥#120から超仕上げ#10000まで番手がそろい、1シリーズで研ぎの全工程をカバー。このページでは、砥石系YouTubeチャンネル「研ぎ道場」の実演動画とあわせて、各番手が「どんな刃物・仕上がりに向くか」を整理します。

結論から:#120は平面重視の硬口荒砥(名倉併用が前提)、#1000は普段使いの基準、#3000は切れ味と光沢のバランス型、#5000は「ガンビカリ」の鏡面、#8000はさらに滑らかな超仕上げ、#10000は名倉で砥泥を出して仕上げる究極の鏡面です。硬口ゆえ研ぎ初心者にはやや扱いにくく感じることもあり、まず1本で失敗したくない方は食いつきのやさしい深(FUKAMI)シリーズが向きます。
はじめての方へ:凛は硬口ゆえ、研ぎ初心者には少し研ぎにくく感じることがあります。「まず1本で失敗したくない」方は、食いつきのやさしい深(FUKAMI)シリーズが向きます。違いは「深(FUKAMI)と凛(RIN)の違い|どっちを選ぶ?」で解説しています。

失敗しない砥石の選び方は砥石のおすすめは?で詳しく解説しています。

1. 番手早見表|あなたに合う凛はどれ?

番手向く工程・仕上がりこんな人に
#120(硬口の荒砥)荒砥としては特別に硬口。研削力は番手のわりに控えめで、平面維持にすぐれる。名倉併用が前提研削力より平面を重視したい/硬口の荒砥が好み
#1000(中砥)日常の切れ味回復。サクサク削れて確認しやすい普段使いの1本/ハガネ・ステンレス両対応
#3000(仕上げ入口)切れ味と光沢のバランス型。霞+ほどよい鏡面切れ味も見た目も欲しい欲張りな1本
#5000(仕上げ)「ガンビカリ」の鏡面と緻密な研ぎを両立しっかり鏡面に/ステンレスを美しく
#8000(超仕上げ)磨き上げる感覚。バチバチの鏡面+滑らかな切れ味最終仕上げで一段上の輝きを
#10000(超仕上げ)究極の鏡面。ごまかしの効かない上級者向け研ぎを突き詰めたい/本焼き・地金磨き
ポイント:凛は硬口のため、メーカーとして名倉砥石との併用をおすすめしています。特に#120と#10000は名倉との併用が前提です(#120は平面重視の硬口荒砥、#10000は砥泥を出して研ぐ超仕上げ)。

2. 番手別の特徴とレビュー動画

以下の実演動画は、砥石系YouTubeチャンネル「研ぎ道場」さんが各番手を研ぎ比べてくれたものです。ご紹介に感謝します。チャンネルでは他にも多くの研ぎ動画が公開されています。

#120|「硬口の荒砥石」という特殊な1本。平面重視+名倉で

凛#120 研ぎ比較動画(研ぎ道場)

▶ 動画を見る(研ぎ道場)

#120は、凛のなかでもとくに性格が特殊な1本です。荒砥石は中軟(やわらかめ)のものが多いなか、凛#120は特別に硬い部類の「硬口の荒砥石」。そのぶん番手表記のわりに研削力はかなり控えめで、ガンガン削るタイプの荒砥石とは別物と考えてください。持ち味は、削る力ではなく平面が崩れにくいこと。動画でも「ほぼ凹むことなく使える」と硬さ・平面維持が評価されています。研削力より平面を重視したい方向けで、名倉で研削力を補いながら使う前提で設計されています。

誤解しないでね:「#120だからザクザク速く削れる」一般的な荒砥石のイメージとは異なります。最速で刃欠けを落としたい・大きく研ぎ減らしたい方には不向きです。#120は平面維持を重視する方のための硬口荒砥で、名倉砥石との併用が前提の砥石です。
  • ・向く人:研削力より平面維持を優先したい方/硬口の荒砥が好みの方
  • ・使い方:メーカー推奨どおり名倉砥石と一緒に使う(凛は硬口ゆえ名倉と好相性)
  • ・特殊性:荒砥は中軟が多いなか凛#120は特別に硬く、番手のわりに研削力は控えめ
  • ・レビュー(研ぎ道場):「ほぼ凹むことなく使える、本当に硬さがすごい」

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#1000|普段使いの基準。サクサク削れて確認しやすい

凛#1000 研ぎ比較動画(研ぎ道場)

▶ 動画を見る(研ぎ道場)

日常メンテの基準となる中砥。動画では研ぎ出し直後から砥泥がしっかり出て「サクサク削れる」と高評価。硬口ながらツルツルしすぎず、意外に研ぎやすい使用感です。当たっている所・いない所の差がはっきり見えるので、研ぎの進み具合や形状を確認しやすいのも実用的。ハガネ・ステンレス(銀三)どちらにも対応します。

  • ・向く用途:日常の切れ味回復、研ぎの形状確認、ハガネ/ステンレス両対応
  • ・仕上がり:千番らしい光沢。ビカビカではないが一般的な#1000より滑らか
  • ・注意:硬いぶん面直しはこまめに

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#3000|切れ味と光沢のバランス型

凛#3000 研ぎ比較動画(研ぎ道場)

▶ 動画を見る(研ぎ道場)

「硬めの#3000は滑るのでは?」という予想を裏切り、動画では滑らず意外にサクサク削れると評価。研ぎ上がりは霞の風合いを残しつつ鋼側が鏡面感を帯びるバランスの良さが魅力で、「かなり光る、それでいて霞仕上げにもなる」とのこと。切れ刃を研ぐにも刃付けにも使え、裏押しの当たりも細かく確認できます。

  • ・向く用途:#1000後の仕上げ研ぎ、切れ刃・刃付け、和包丁(白二・銀三で実演)
  • ・仕上がり:霞+ほどよい鏡面。切れ味と見た目のバランス重視
  • ・レビュー(研ぎ道場):「滑らかな切れ味、かつスパッと残す。バランスのいい切れ味」

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#5000|「ガンビカリ」の鏡面。ステンレスが美しい

凛#5000 研ぎ比較動画(研ぎ道場)

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#3000から「一気に硬さがアップ」し、研磨力と仕上がりが一段上に。動画では鋼・ステンレスともに「ガンビカリ」「顔やライトが映り込むレベルの鏡面」と表現されるほどの仕上がり。特にステンレス(銀三)が美しく研げる印象です。刃先ギリギリまで砥石が当たり、緻密な研ぎの当たり確認も一発でできます。

  • ・向く用途:鏡面仕上げ、緻密な研ぎ、ステンレスを美しく仕上げたい場面
  • ・使いこなし:研ぎ汁を乗せすぎると傷の原因に → きれいな水で。荒砥の傷は事前にしっかり抜く
  • ・レビュー(研ぎ道場):「もうガンビカリ。めちゃくちゃ鏡面です」

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#8000|磨き上げる感覚。バチバチの鏡面

凛#8000 研ぎ比較動画(研ぎ道場)

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研ぎ進むほど「研いでいるより磨いている」ツルツルの感触に変わる最終仕上げ番手。動画では「バチバチに鏡面」「#5000よりさらに滑らかで傷が浅い」と評価。スパッとした硬口らしい切れ味を残しつつ、滑らかに仕上がります。本焼きならさらに光るとのことです。

  • ・向く用途:最終仕上げ、鏡面仕上げ、合わせ・本焼きの地金磨き
  • ・仕上がり:#5000より一段滑らかで深い鏡面
  • ・注意:硬いぶん研ぎムラに注意。荒砥の傷が残ると目立つ

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#10000|究極の鏡面。ごまかしの効かない上級者向け

凛#10000 研ぎ比較動画(研ぎ道場)

▶ 動画を見る(研ぎ道場)

「次元が違うツルツル感」「ペットボトルがはっきり映り込む鏡面」と評される最上位番手。研磨力は控えめで、前の番手の傷をしっかり消しておかないと残るため、動画では「ごまかしの効かない砥石」と正直に語られています。面がツルツルなので、名倉で砥泥を出してから研ぐのがコツ。技術がそのまま仕上がりに出る、研ぎを突き詰めたい人のための1本です。

  • ・向く用途:仕上げの最終工程、地金磨き、鏡面の追い込み
  • ・使いこなし:名倉で砥泥を出す/前番手の傷を完全に抜く/ある程度の経験が前提
  • ・レビュー(研ぎ道場):「研いでるより磨いてる」「ごまかしの効かない砥石」

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※レビュー動画には当店からの提供品が含まれます。

3. まとめ|凛が向く人・深が向く人

凛は、平面維持にすぐれた硬口で、緻密でシャープな刃付け・美しい鏡面を狙える砥石です。番手をそろえれば荒研ぎから鏡面仕上げまで一気通貫。#120と#10000は名倉併用で本領を発揮します。

  • ・手軽さと食いつき優先・初めての1本:深(FUKAMI)
  • ・硬口で緻密・面が崩れにくい・鏡面を狙う:凛(RIN)

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よくある質問

Q. 深(FUKAMI)と凛(RIN)、迷ったらどちらを選ぶ?

研ぎ初心者で「まず1本で失敗したくない」なら、食いつきのやさしい深(FUKAMI)が向きます。凛は硬口で平面が崩れにくく、緻密な刃付け・鏡面を狙える一方、初心者にはやや研ぎにくく感じることがあります。違いは「深(FUKAMI)と凛(RIN)の違い|どっちを選ぶ?」で詳しく解説しています。

Q. #120は普通の荒砥石と同じように使える?

いいえ。一般的な荒砥石は中軟でザクザク削れるものが多いのに対し、凛#120は特別に硬い「硬口の荒砥石」です。研削力は番手のわりに控えめで、持ち味は平面が崩れにくいこと。最速で刃欠けを落としたい方には不向きで、研削力より平面維持を重視する方向けです。

Q. 名倉砥石は必ず必要?

凛は硬口のため、メーカーとして名倉砥石との併用をおすすめしています。特に#120(研削力を補う)と#10000(砥泥を出して研ぐ)は名倉併用が前提です。#1000〜#8000は名倉なしでも使えますが、面直しはこまめに行ってください。

Q. #3000と#5000はどちらを選ぶべき?

#3000は霞の風合いを残しつつ鏡面感も出るバランス型で、切れ味と見た目の両方が欲しい方向け。#5000は#3000から硬さが一気に上がり、「ガンビカリ」と評されるほどの鏡面と緻密な研ぎを両立します。しっかり鏡面に仕上げたい、特にステンレスを美しく研ぎたい場合は#5000が向きます。

Q. 動画のような鏡面に自分でもなる?

番手を正しく選び、前の番手の傷をしっかり抜いてから次に進めば近づけます。特に#10000は研磨力が控えめで前番手の傷が残りやすく、動画でも「ごまかしの効かない砥石」と語られています。#5000・#8000・#10000と進むほど、荒い番手の傷抜きが仕上がりを左右します。

この記事を書いた店:砥石専門店「といし屋 碧」(ALTSTONE)。日本製砥石の専門店・メーカーとして、自社ブランドALTSTONEの砥石開発と新商品の試験研ぎを日々行いながら、ブログでは砥石屋だから書ける刃物研ぎと砥石選びの実践知識を発信しています。

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